お知らせ

令和3年度入学式

令和3年4月1日、桜が舞い始める中、入学式が挙行されました。新型コロナウィルス感染防止に配慮しながら、新入学生のみの参加で行いました。

式辞

 新入生131名の皆さん!ご入学おめでとうございます。新しい門出に、このような変則的なお迎えで、申し訳なく思っています。緊急事態宣言が解除されたとは言え、新型コロナウィルスに対して、警戒を緩めるわけにはいかないのです。

 しかし、私たち教職員及び在学生は皆さんの入学を心待ちにしておりました。皆さんは今日から立派な千葉敬愛短期大学の学生です。心から歓迎いたします。共に学びましょう。

 本学は昭和25年の創設以来、「敬天愛人」を建学の精神に掲げ、千葉県下に多くの教育者、保育者を輩出し、昨年で70周年を迎えました。お陰様で、地域社会の皆様から「教育と保育の敬愛短大」と称され、高い評価と信頼をいただいております。今年から次の100周年を目指して一歩、進み始めました。

 本学は「天を敬い人を愛する」という立派な建学の精神を掲げていますが、これは西郷隆盛の座右の銘です。それを本学の創設者であります長戸路政司先生が共鳴し、教育の基礎・基本においたのです。非常にユニークで他の大学に見られない崇高な哲学です。「敬愛」の名前はこの「敬天愛人」の「敬う」と「愛する」の二文字を採ったものです。

 さて、新入生の皆様に2つの話をします。

 1つは、大学の学びは高校時代の学びから大きく変わってくる、ということです。これまでは、授業中の黒板の字をそのままノートに写していた、と思います。これからは、写すのではなく、ノートをとる方法に転換してほしいのです。与えられたものを受け取るだけではないのです。問題意識を持ち取捨選択をし、必要な箇所だけメモするのです。いらないものは捨ててほしいのです。文部科学省の中央教育審議会の答申で言われている「個別最適な学び」の実践です。自分のスタイルにあった学びを獲得してほしいのです。教師に言われた大切なところにマーカーを引いたりするまじめな「コツコツ」」も大切ですが、何が大切か自分で考える「ポイント学習型」に転換してほしいのです。「コツコツ型」は良いのですが、弱点はマーカーを引くことで「覚えたつもり、勉強したつもり」に陥る、ことです。ポーズはもう捨てましょう。確かな知識と知恵を獲得する思考に切り替えていってほしいのです。  

 2つ目は、小さな失敗を恐れないことです。これは本学の入試広報のキャッチコピーにもあります。人生は失敗の連続です。失敗を重ねることから成長が始まるのです。先が見えない時代に突入しています。さらに、何が正解か判断しづらい混とんとした社会にもなっています。こうした時代に求められるのは、失敗をしても再度チャレンジする心意気です。トライ・アンド・エラーの試行錯誤の学びです。楽天イーグルスの元監督だった野村克也氏は、「失敗と書いて成長と読む」という言葉が好きでした。私もそうです。失敗は成長の母なのです。

 大学はお寺や神社にある釣り鐘と同じです。叩く人によって響きが異なります。強く叩けば大きく響きます。短大は2年間という短い期間でありますが、とにかくいろいろなことに興味を持ち、チャレンジしてほしいのです。きっと成果が出るでしょう。

 皆さんの多くは卒業後、幼児の教育と保育の仕事に進まれます。幼児は様々なことに関心を抱き、試みます。幼児の動きはいつもトライ・アンド・エラーです。そして行動は日々に変化します。ですから、豊かな未来を持った幼児たちへの教育と保育は、新しい学びを身に付け、豊かな体験から生まれた不屈の精神を持った皆さんしかできないのです。

 幸いに千葉敬愛短大は勉学の他、多くの学校行事があります。皆さんが力を発揮するチャンスがあります。そして、私たち教職員は皆さんの意欲的なチャレンジに対応できる資質と姿勢を持っています。ぶつかってみてください。いつでも受け入れます。

 終わりに当たり、ご家族の皆様、私たち教職員は、一人一人の学生の良さと可能性を引き出し、すべての学生が充実した学生生活を送ることができるよう努力して参ります。限りないご支援とご協力をお願い申し上げます。

 言葉整いませんが、これをもちまして式辞といたします。

令和 3 年4 月1 日

                    千葉敬愛短期大学 学長 明 石 要 一