資料請求 オープン
キャンパス
申込

令和3年度 卒業証書・学位記授与式

  • 在学生の方へ

3月20日キャンパスの桜の開花が待ち遠しい中、令和3年度 卒業証書・学位記授与式を執り行いました。本学では学生の健康第一を考え、 新型コロナウイルス感染防止に配慮をしながら、 卒業生のみの参加で時間を短縮して行いました。

160名の卒業生がそれぞれの道に向かって本学を晴れやかに巣立っていきました。

式典の模様は卒業生のメールアドレス宛に送付されるリンクからご確認いただけます。

卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

 今年も昨年に続きコロナウイルスの関係でこのような変則的な卒業式になりました。学校行事もほとんどが開催できなく思い出作りができませんでした。皆さんの期待に十分に応えられなく残念に思っています。しかし、そうした中、今年度のフェスタは多くの方の協力を得て行うことができました。当日はリモートの映像でしたが皆さんの元気な姿を拝見できました。学生たちだけでなく、教員や事務職の方々も参加されました。ここまで仕上げたフェスタ実行委員会の縁の下の力を感じることができました。今日お配りしている、フェスタの準備や活動の映像を見させていただきましたが、感激し涙がこぼれるほどでした。ピンチをチャンスに変えたこの「敬短」の皆さんの底力をほめたいと思います。

 本日、卒業式を迎え短期大学士号を授与された方は160名です。

 二年間にわたって皆さんの勉学と生活を支え、励まされてこられた保護者の方々に対しても深く敬意を表します。と同時に変則的な卒業式でご出席いただけなく、お子様の晴れ姿を見られないことを、申し訳なく思っています。

 さて、学生の皆さんは二年前、夢と希望をもって入学したことでしょう。「敬短」の入試広報のキャッチコピーを覚えていますか。「小さな失敗を重ねた人を求めます」です。失敗は教えることができません。しかし失敗から学ぶことは多くあります。人生はすべてがうまくいくとは限りません。なかなか思いどおりにはいかないのです。どこかで妥協しながら折り合いを付けて乗り越えていきます。失敗を重ねることで、次の過ちを繰り返さない工夫が生まれます。知識でなく知恵が身に付きます。楽天イーグルスの元監督野村克也さんは「失敗と書いて成功と読む」という言葉を選手たちに伝えていました。含蓄のある言葉です。社会人になった時、この言葉を座右の銘にしてほしいものです。失敗を恐れずチャレンジすることを期待します。

 そうしたチャレンジをした人を二人紹介します。宝塚歌劇団出身の真矢ミキさんをご存知ですか。今はタレントとして活躍されていますが、宝塚の音楽学校は高卒資格を取得できませんでした。そこで彼女は54歳で高卒認定を受けました。学ぶ楽しさに目覚め二年かけて8科目合格しています。また、ロッテマリーンズで首位打者になったことがある元プロ野球選手の高沢秀昭さんは専門学校に通い、63歳で保育士の資格を取得し、今年の四月から晴れて保育園に勤務されます。チャレンジと学びの大切さを受け継ぎたいものです。

 今、社会はコロナ禍の中、新しい生き方が求められています。その際、本学の建学の精神が役立つのではないでしょうか。「天を敬い,人を愛す」の敬天愛人です。これはご承知のように本学園の創設者長戸路政司先生が尊敬した西郷隆盛が好んだ言葉です。

 「天を敬い、人を愛す」は私流に解釈すれば、自然の厳しさや美しさを体験し、世間の人々の優しさと心の広さに敬意を払い、人を好きになり、人のために,世のためになる仕事をしましょう、となります。

今、世界は大きな混乱の中に突入しています。これまで考えられなかった状況に陥っています。それぞれが疑心暗鬼になっています。「フェイクニュース」が飛び交っています。それらに惑わされてはいけません。偏見や噂に惑わされず、科学的な視点を大切にしてほしいものです。そのためには、何が事実かをはっきりさせなければなりません。エビデンス・ベースに基づいた考え方が大切になります。そして失敗を恐れずに打たれ強い人になってほしいのです。へこたれない精神を持ち新しい時代を切り開いてほしいのです。

 本学で研さんを積まれた皆さんは、晴れて卒業します。これからは、本学で身に付けた教養と識見を基に、価値ある教育と保育の仕事に情熱を注ぐことを期待します。しかし、これからの人生は順風満帆ではありません。きっと山あり谷ありでしょう。その時に参考になるのが、私の好きな天台宗のお坊さんの言葉です。 

 失敗して利口になる

 挫折して強くなる

 人生において無駄はない

 それでは、皆さんの前途が明るく、幸多からんことを祈念して式辞とします。

令和4年3月20日

千葉敬愛短期大学学長   明石要一