去る8月23日(水)に、卒業生11名、短大教員8名の参加者で、学内のえほんのもりを会場に保育共同研究会を実施しました。今回は、これまでの研究会で出てきた保育課題から「気になる子どもの理解と関わり方」をテーマとして設定しました。
研究会の講師として、愛隣幼稚園(千葉市)の木下勝世理事長と鈴木由歌園長をお招きし、木下先生には、「気になる子どもの多様な理解」と題した特別講話と、また鈴木先生には、「保育実践の中での気になる子どもとの関わり」と題した実践事例の紹介をしていただきました。
講話及び事例紹介の後、ダイアローグ(対話)・セッションとして、卒業生と教員が、4名~5名のグループに分かれ、各自の保育実践とそこでの課題について話し合いをしました。
各園の保育理念、組織の違いにより、「一人一人の子どもの理解と保育者間での共有方法」や「子どもとの関わり方」にも違いがあることを確認し、それを克服し、個々の子どもにとって最善の成長を支援していく方法について検討しました。最後に、グループでの検討内容を全体で共有し、それぞれの保育実践へ反映させていくことを確認しました。
研究会の終了後、本学の学生食堂に移動し、千葉敬愛短期大学校友会の援助による昼食をとりながら、“卒業後の状況”や“保育への思い”など情報交換を行いました。学生食堂の雰囲気に懐かしさを感じ、在学時の思い出話しも出ていました。また、保育の専門的な学びができただけでなく、同じ年代の卒業生とのつながりもでき、保育職への意欲がさらに強まったとの感想もありました。
今後、総合子ども学研究所では、今回の研究会で出てきた課題を精査、分析し、保育研究につなげていきます。