後期の授業が開始し、10月1日に「読書と豊かな心」の2回目の授業が行われました。この日は佐倉市佐倉図書館から司書の小廣早苗先生をゲストスピーカーとしてお招きしました。この授業は、認定絵本士養成講座の対象です。子どもたちの健やかな成長を促す絵本の特性や可能性、活用法などを学びます。
テーマは「絵本との出会い~図書館等の役割」
今回のテーマは「絵本との出会い~図書館等の役割」です。まずは、前回学んだ「絵本と著作権」について、生田美秋先生による振り返りからスタートしました。
その後は小廣先生による講義が行われ、学生たちはグループワークや実践的なアクティビティを通じて、図書館と地域での絵本の役割について理解を深めました。
教えて!あなたの図書館体験
学生たちは「知っている図書館」を付箋一つずつに書き出し、グループで共有しました。その後、千葉県の地図をチーバくんの形に見立て、各グループの代表者が付箋に書かれた図書館を地図上にプロットしました。千葉県内のどの地域に図書館が集中しているのか、学生が日常的に利用している図書館がどこに位置しているのかを視覚的に理解することができました。
図書館ってどんなところ? 小廣先生の紙芝居による説明
次に、小廣先生は「図書館とは何か?」という基本的な問いかけからスタートし、図書館の機能や役割について、紙芝居を使ってわかりやすく説明しました。この紙芝居は、実際に子ども向けのプログラムで使われているものが使用されており、図書館がどのような場所であるかをわかりやすく理解できました。
また、図書館の児童サービスについても触れ、読み聞かせや本の貸し出しに限らず、図書館が提供している多様なサービスが紹介されました。
地域での読書活動との出会い
図書館以外での読書活動についても話が広がりました。地域における子どもの読書体験の場として、図書館以外にどのような場所があるかを探るため、学生たちは再びグループワークを行い、「図書館・図書室以外で本や絵本に触れた場所」を付箋に書いて共有しました。
保育園や児童館、病院の待合室、さらには地域の子育て支援センターなど、様々な場所が挙がり、子どもたちが図書館・図書室以外で絵本と出会う機会について知ることができたようです。
今回の授業を通じて、図書館が提供するサービスや役割について深く理解するだけでなく、地域社会が子どもたちの豊かな読書体験をどのように支えているかを学ぶことができました。図書館の運営に携わる小廣先生の話を聞くことで、現場の視点からの気づきを得る貴重な機会となったようです。