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2025年度入学予定者対象「入学前教育」を実施しました

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2月1日(土)に2025年度入学予定者を対象とした「入学前教育」を実施しました。本プログラムは、新たな学生生活のスタートに向けて、短期大学での学びへの理解を深め、保育者としての意識を高めることを目的としています。春からの学びを想定して、講義や実技を交えた内容で進められました。

はじめに、入学前教育の目的やスケジュールについて、副学長の吉村真理子教授や、教務部長の新田司教授から説明がありました。保育者としての学びをスムーズにスタートできるように、事前課題も用意されています。

課題① えほんノート

本学の教育は、絵本について学ぶ機会が豊富なことが特徴です。「認定絵本士」の資格が取得でき、保育の現場で非常に役立つと好評です。今回の課題は、提示されたリストにある絵本をじっくり読み、そのおはなしの特徴や感想を書くものです。子どもと向き合う際に、どのような絵本が心を動かすのかを考えることが目的です。絵本を通じて、子どもの気持ちを想像し、物語の楽しさを味わう力を養います。

課題② 小論文

テーマは「あなたが子どもと関わる際に大切にしたいことを、自身の体験を踏まえて述べよ」というものです。保育者としての姿勢や、自分が大切にしたい関わり方を考え、言葉にする課題です。入学後の学びにつながる大切なステップとなります。

次に、藤川志つ子准教授によるミニ講義が行われました。保育とは「保護」と「教育」の意味をもつ言葉であり、子どもたちの安全と成長を支える大切な仕事です。子どもたちが「やってみたい!」と思える環境づくりの大切さが語られました。保育者は、子どもの気持ちに寄り添い、そっと背中を押す「応援隊」のような存在です。子どもの「なぜ?」を見逃さず、一人ひとりを大切にする姿勢が求められることが強調されました。

また、実際の保育の現場を紹介する写真を豊富に使いながら、子どもたちの生活や遊びの様子と保育者との関わりが解説されました。講義の最後には「2年間学んで、どんな保育者になりたいか?」をテーマに、ワークシートを使って自分の気持ちを言語化する時間が設けられました。

最後に「子どもたちの姿をよく観察し、“問い”をもって見つめて欲しい」という宿題が出ました。子どもたちを見かけた際、「なぜ泣いているんだろう?」「どうして笑っているんだろう?」といった“問い”を持ってその姿を観察することが、保育者のベースになるというお話がありました。

保育者の役割は、子どもの気持ちを理解し、その成長を見守ることです。日常の中で子どもたちの様子を観察することが、学びの第一歩になるでしょう。

続いては、二見美千代特任講師と鎌田千佳講師による音楽基礎講座です。保育の現場では、ピアノを弾きながら歌ったり、子どもたちと合奏したりする機会が多くあります。そのため、音楽に関する知識の修得も大変重要です。この講座では、音楽に関する基礎知識を学び、楽器を使った体験も行いました。

はじめに、音楽に関して現在持っている知識を確認するためのチェックテストが実施されました。内容の解説では、音符や休符の名称、役割について説明があり、紙鍵盤を使いながら「ドレミファソラシド」を弾き、楽譜に音符を書き込むワークを行いました。

実技では、「アイスクリームの歌」をみんなで合奏しました。配布された楽譜をもとに、タンブリン、カスタネット、鈴などの楽器を持ち、それぞれの役割を意識しながらリズムに合わせて演奏しました。最後には、立ち上がって体を動かしながら合奏し、音楽を楽しむことができました。

講師からは、「ドの位置を覚えておくと、これからの学びがスムーズになります」とのアドバイスがありました。今後の授業に向けて、基本をしっかり身につけていくことが大切です。

 

最後に、実習に関する説明等が行われ、約2時間のプログラムが終了しました。入学前教育では、これからの学びの一端を体験し、保育者としての第一歩を踏み出す心がまえのできる機会となりました。講義や音楽実技、ワークを通して、保育の楽しさや奥深さを実感する時間となったのではないでしょうか。春からは、いよいよ本格的な学びがスタートします。子どもたちの笑顔を支える保育者になるために、これからの2年間、一緒に学び、夢を叶えていきましょう!