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子どもの「見えている世界」を体験して気づいた、指導計画の改善点

  • 学生生活

子どもの活動を大人の視点だけで考えて、本当に大丈夫?実は、子どもの視野は私たち大人よりずっと狭いのです。5月2日(金)の「幼稚園実習指導Ⅱ」(担当:池田 純子 准教授)では、学生たちが子どもの視野を再現する紙製のゴーグル(チャイルドビジョン)を手作りし、子どもの「見えている世界」を実際に体感しました。

大人が考える活動は、どうしても広い視野を前提としがちです。しかし、子どもは大人ほど周囲が見えていません。そのことを実際に体験することで、学生たちは「子どもにとって本当に分かりやすく、安全な活動とは何か」を考えました。

今回の授業は、2年生が5月から6月にかけて行う3週間の幼稚園実習に向けた準備の一環です。実習中に必ず行う「責任実習」では、まる1日クラスを受け持ちます。その際、学生たちは活動のねらいや内容、道具の使い方や子どもたちの配置までを詳細に記した「指導計画案」を作成する必要があります。

チャイルドビジョンをつけたまま試作品を作ってみると、思わぬ難しさに気づくことがあります。たとえば、ハサミなどの道具は安全に使える配置になっているか、作業の手順は子どもにとって理解しやすいかといった点です。視野の違いを意識することで、学生たちはすでに作っていた計画案を見直し、子どもの視界に合わせた配慮が必要であることを気付けたようです。こうした実践的な学びを通して、学生たちは実習に向けた準備を着々と進めています。

チャイルドビジョンをかけた状態で試作品を作って、気付いたことをもとに計画案を見直す。
手のひらの位置まで視界が狭まる。これが子どもの視界。