5月8日(木)「施設実習指導」(担当:阿部 孝志 准教授)では、保育現場でも必要となるエピペン(アドレナリン自己注射薬)の使用方法を学ぶ講習を実施しました。
保育現場では、給食やおやつの時間など、食物アレルギーへの配慮が欠かせません。子どもたちの体調の変化にいち早く気づき、重篤なアナフィラキシーショック状態に陥った場合にも冷静に対応できるよう、正しい知識とスキルを身につけることが求められます。
2年生は、6月に幼稚園実習、8月~9月に2週間の保育所実習や施設実習を控えています。今回の授業では実習に向け、アナフィラキシーを起こさない安全管理、起きた時の危機管理を学びました。


平成24年に調布の小学校で起こった死亡事故の事例をもとに安全管理と危機管理を学びます。重篤なアナフィラキシーショック状態に陥った場合はエピペンを注射しますが、緊急時にはその場にいる保育者が注射することが求められます。
エピペンは利き手に持ち注射部位にまっすぐ打つこと、一度しか使用できないため、持ち替えにより誤ってもう一方の手に刺さないように注意することなど、具体的な操作のポイントについて実践を通して理解を深めました。

学生たちは、「自分がその場にいたらどう動けるか」を意識しながら真剣に取り組みました。保育者として子どもたちが安心して過ごせる環境を整えるために、今回の学びを今後の実習や現場でしっかりと活かしてくれるでしょう。