子どもは身のまわりの環境にふれたり遊んだりする中で、心や体を育てていきます。子どもの育ちを支えるために、保育者には「遊び」を通して、子どもの興味や学びを広げる工夫が求められます。「保育内容演習(表現)」(担当:久保木准教授)では、造形活動を通して、そうした保育者に大切な力を実践的に学びます。
授業ではまず、子どもにどんな力を身につけてほしいかを考えることから始まります。その力を育てるためにふさわしい製作活動を考え、活動のねらいや進め方、使う材料、安全面までをまとめた「指導案(保育の計画)」を作成します。今回は、子どものイメージをふくらませやすくするために、絵本の読み聞かせを導入に取り入れます。
指導案を考えながら、実際に自分たちで製作もしてみます。子どもがどこでつまずきそうか、どんな準備が必要かを自分の手で確かめることで、指導案の改善につなげていきます。


最後は、完成した作品を使ってクラスで発表をします。作品のねらいや工夫だけでなく、「この製作でどんな遊びを展開できるか」「子どもがどう楽しめるか」など、活動の広げ方までしっかり考えます。
このように、指導案を立て、実際に作り、改善し、発表するという流れをくり返しながら、学生たちは「計画する力」「工夫する力」「伝える力」など、保育者に必要な力を身につけていきます。



