「保育内容演習(健康)」の授業で、近くの公園まで散歩に出かけました。今回のねらいは、「外でのびのび身体を動かすこと」と「秋の季節を感じること」です。散歩は、子どもたちにとって日常生活の中で自然に身体を動かせる大切な活動です。学生たちは、実際の保育現場を意識しながら、散歩の計画書を作り、活動後には報告書もまとめました。


公園では「ドロケイ(けいさつと泥棒のオニごっこ)」を体験しました。
ドロケイは、けいさつの印や人数、逃げる範囲、牢屋の場所や大きさ、勝敗のつけ方などによって、面白さが変わります。遊びながらルールを変えて、自分たちが「これが楽しい!」と思えるルールで遊びこめるようになると、夢中になって長い時間遊べるようになります。自分たちのルールができるまでは、けんかあり、涙あり、話し合いあり。葛藤をたくさん経験して、やがて味方同士で協力し合ったり喜び合ったり、と単に身体を動かすだけの遊びでなく、子どもたちが人間関係や社会性などを学ぶ機会にもなります。
学生たちは、はじめから大人が決めたルールで遊ぶのではなく、自分たちで考えたルールで遊ぶ“ドロケイの面白さ”を体験しました。子どもたちが夢中で遊び込む背景には、こうした「自分たちで作る」楽しさがあります。授業では、その楽しさを自ら体験することで、子どもたちの遊びの世界をより深く理解していきました。


この日は、ドロケイ以外にも木登りや「だるまさんがころんだ」など、思い思いの遊びを楽しみました。あえて固定遊具は使わず、身近な自然や空間の中で遊ぶことを大切にしました。遊具がなくても子どもと一緒に楽しめる保育者になってほしい、という教員の願いが込められています。
紅葉はまだ始まったばかりでしたが、秋の空気を感じながら心地よい時間を過ごしました。今後、木々が色づく頃にもう一度散歩に出かけ、季節の変化を感じながら学びを深めていく予定です。
