「お給料が20万円あったら、あなたは何にどれくらい使いますか?」
本学では、学生が”自分らしい働き方”を描けるようキャリア支援に力を入れています。卒業を控える2年生を対象に、千葉銀行様ご協力のもと「保育職としてのキャリアとお金との向き合い方」をテーマに特別講座を開催しました。将来の働き方やライフプラン、自分らしいキャリアとお金の関係を学び、社会に出る前の不安を減らすことが目的です。
人生の主役はあなた!自分の”軸”を考える
事前アンケートをもとに「自分にとっての主人公はだれか」を振り返りました。家族やアニメのキャラクター、実習で出会った保育者など、学生が思い描く憧れの存在を共有することで、自分が大切にしている価値観や理想の姿を見つめ直しました。
「どうすればその主人公に近づけるのか」という視点から、好き・嫌い、得意・苦手といった自分の傾向を理解し、日常の中で小さな挑戦を重ねながら、自分らしさを確かめていくプロセスを学びました。また、価値観や強みをまとめた“自分軸マップ”をつくることで、将来の選択や働き方を自分で決めていく感覚を育てます。自分を知ろうとする意識を持ち、小さな行動を続けることが、自分らしさを磨く一番の近道です。

お金に振り回されない!自分らしいお金との付き合い方とは?
講義後半では、働き始めたあとに欠かせない「お金との付き合い方」について学びました。月給20万円の使い道をシミュレーションするワークや生涯収支のイメージを通して、限られたお金をどのように配分するかを考えました。お金は自分を幸せにするための「道具」であり、その「量」が幸せの大きさに直結するわけではありません。支出を見直す際は、我慢するのではなく無駄を省くことがポイントであり、無理なく続けることでお金への不安は減っていきます。
また、副業は収入が増える一方で、大切な時間や健康とのトレードオフになること、投資は短期で成果を求めるものではなく、時間をかけて育てていく推し活のようなものだという視点も紹介されました。


今回の講義は、保育者として働く未来を身近にイメージしながら、自分らしいキャリアとお金との向き合い方を考える貴重な機会となりました。キャリアセンターでは、今後も学生一人ひとりの成長を支えるキャリア支援に取り組みます。