「保育所実習指導II」(担当:藤川准教授 酒井准教授 石川非常勤講師 柴田非常勤講師)で、模擬保育を実施しました。学生たちは5名ずつのグループで保育者役を担い、他の学生は子ども役・観察役として参加しました。子ども役の学生は、「朝、お母さんと離れられず不安でいる子」や「友達と物の取り合いをしてしまう子」など、保育現場で出会う可能性のある子どもを演じます。保育者役の学生は一人ひとりの様子を考えながら活動を進めました。


すみれグループの模擬保育
すみれグループは、「様々な動物に触れ、その動物になりきりながら体を動かすことを楽しむ」をねらいとして活動を行いました。
まず、ペープサートを使った動物シルエットクイズを実施し、その後、動物のまねっこ遊びや動物ダンスへと活動を展開しました。視覚教材から遊び、体操へとつながる構成が工夫されており、子どもたちが楽しみながら参加できる活動となっていました。当日はリーダー役の学生が欠席するという予定外の出来事がありましたが、グループのメンバーが役割を補い合いながら活動を進めました。


子ども役の学生からは、「やりたくなったら参加しようね、と声をかけてもらえてうれしかった」「『やらせて!』と言ったら実際にやらせてもらえてうれしかった」といった声が挙がりました。その一方で、子どもの「やりたい」という気持ちを受け止めながらも、集団全体の活動とのバランスをどのように取るかなど、保育者として考えるべき課題も見えてきました。
れもんグループの模擬保育
れもんグループは、「体を動かし、友達と協力する楽しさを知る」をねらいとして活動を行いました。
絵本『みんなでどきどき運動会』を読んだ後の活動を想定し、にんじんチームとうさぎチームに分かれて運動遊びを実施しました。うさぎになりきって保育者が持つかごに人参を入れ、最後はみんなで人参の数を数えました。活動では、人参に見立てたボールを入れることに夢中になり、うさぎの動きを意識することが難しくなる場面も見られました。また、人参の素材が硬かったため、待っている子どもに当たる危険性についても話題となりました。


子ども役の学生からは、「一人でいる時間があって少し寂しかったけれど、友達が声をかけてくれてうれしかった」という意見もありました。保育者の声かけだけでなく、子ども同士の関わりを支え、温かい雰囲気をつくることの大切さについても意見が交わされました。
模擬保育から見えてきたこと
模擬保育後には教員から講評がありました。教材や環境設定の安全性、活動の展開方法、年齢に応じた言葉かけなどについて助言がありました。また、実践の中で行われていた工夫を指導案にも具体的に反映させることや、活動後の見通しを子どもに伝えることの重要性についても共有されました。
今回の模擬保育では、活動を計画・実践するだけでなく、子どもの気持ちへの寄り添い方や安全な環境づくり、保育者としての柔軟な対応について学ぶ機会となりました。学生たちは、今後の実習に向けて保育への理解をさらに深めることができました。
