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令和4年度 入学式

  • 在学生の方へ

4月1日朝から冷たい雨でしたが、開式するころには雨も止み、青空が見えてくる中、令和4年度 入学式を執り行いました。本学では学生の健康第一を考え、 新型コロナウイルス感染防止に配慮をしながら、 入学生のみの参加で時間を短縮して行いました。

式典の模様は本日配付しましたQRコードからご確認いただけます。


式辞

新入生152名の皆さん!ご入学おめでとうございます。新しい門出に、このような変則的なお迎えで、申し訳なく思っています。まん延防止等重点措置が解除されたとはいえ、オミクロン株に対して、まだ警戒を緩めるわけにはいかないのです。

 しかし、私たち教職員及び在学生は皆さんの入学を心待ちにしておりました。皆さんは今日から立派な千葉敬愛短期大学の学生です。心から歓迎いたします。共に学びましょう。

 本学は昭和25年の創設以来、「敬天愛人」を建学の精神に掲げ、千葉県下に多くの教育者、保育者を輩出し、今年で72年を迎えました。お陰様で、地域社会の皆様から「教育と保育」の千葉敬愛短期大学と称され、高い評価と信頼をいただいております。4年後の学校法人千葉敬愛学園の100周年を目指して、一歩一歩進み始めております。

 本学は天を敬い人を愛するという立派な建学の精神を掲げていますが、これは西郷隆盛の座右の銘です。それを本学の創設者であります長戸路政司先生が共鳴し、教育の基礎・基本においたのです。非常にユニークで他の大学に見られない崇高な哲学です。「敬愛」の名前はこの「敬天愛人」から、敬うと愛するの二文字を採ったものです。

 さて、新入生の皆様に二つの話をします。

 世界は不確実な時代に突入しています。正解のない時代です。そのためにはこれまでの学びを大きく変える必要があります。大学の学びは高校時代の学びから大きく変わってくるのです。それは問いを作る学びです。与えられたものを受け取るだけではないのです。問題意識を持ち何が大切か取捨選択をし、問題解決へと進むのです。それぞれのステージでは問いが欠かせません。そして、この問いは文部科学省の中央教育審議会の答申でいわれている「個別最適な学び」と「協働的な学び」から生まれます。そこで自分のスタイルにあった学びを獲得してほしいのです。教師に言われた大切なところにマーカーを引いたりするだけではなく、何が大切か自分で考える主体的な学びをしてほしいのです。  

 もう一つは、小さな失敗を恐れることなくチャレンジしてほしいのです。私は高校3年生の時、進路で悩んでいました。第一志望、第二志望の大学に不合格で第三志望の大学に合格しました。初志貫徹で浪人をしようか、それとも不本意ながら第三志望の大学にしようか、と迷っていました。その時担任の先生は次のように話してくれました。「明石君、大学はお寺の釣り鐘ですよ。強く打てば強く鳴ります。弱く打てば弱く鳴ります。どの大学にも良き先生とよき友達がいます。すべては君の心構え次第です。」この言葉に感銘を受け教員養成大学に入学し、鐘を強く打ち教師の道に進み、今皆さんとこうして対面できています。この先生とは今でも交流があります。

人生は失敗の連続です。失敗を重ねることから成長が始まるのです。今の時代に求められるのは、失敗をしても再度チャレンジする心意気です。短期大学は2年間という短い期間でありますが、とにかくいろいろなことに興味を持ちチャレンジしてほしいのです。きっと成果が出るでしょう。

「私には夢がある」この言葉は黒人差別撤廃を訴えるワシントン大行進でのキング牧師の演説の言葉です。公民権運動のシンボルとなった言葉です。今から、この言葉「私には夢がある」を皆さんの胸に刻んでほしいものです。

 幸いに千葉敬愛短期大学は勉学の他、多くの学校行事があります。皆さんが力を発揮するチャンスはあります。そして、私たち教職員は皆さんの意欲的なチャレンジに対応できる資質と姿勢を持っています。ぶつかってみてください。いつでも受け入れます。千葉敬愛短期大学は皆さんの夢の実現に最適な場所です。

 終わりに当たり、ご家族の皆様、私たち教職員は、一人一人の学生の良さと可能性を引き出し、すべての学生が充実した学生生活を送ることができるよう努力して参ります。限りないご支援とご協力をお願い申し上げます。

 言葉整いませんが、これをもちまして式辞といたします。

 令和4年4月1日        千葉敬愛短期大学 学長 明石要一