8月5日(月 )敬愛大学・敬愛短期大学を会場に、東総地区の家庭科の先生方の保育領域の研修会が開かれました。講師は敬愛短大の酒井基宏先生です。
子どもにとって「遊び」は、心や体の発達、知能や情操についても深く関わる重要な要素ですが、最近は子どもたちが遊びこむ十分な環境が少なくなっているのではと、酒井先生は問いかけました。
アイスブレイクでは、「ウサギとキツネ」の指遊びや数人のチームでの「ぺこぽこ」ですっかり和んでから、保育に関する講義は実演を交えての研修となりました。
講師より
職場体験をきっかけに保育者を目指す学生は多くいます。保育に興味をもった、子どもが好き、そうした小さな芽生えを大事に温めてもらえたらうれしいです。
技術は人を惹きつけますが、心には届きません。学生との距離が近く、あの子たちを誰よりも信頼し理解している家庭科の先生だからこそ、保育の基本である「愛情」を伝えることができると思います。
高大連携・接続事業の一環としてだけではなく、地域の中の教育機関として、子どもたちを、学生を、一緒に育てていくことを願っております。
参加者の声
- 大人も子どもと同じ感性を持ち、関わることが大切であると感じました。指導者として教えることだけでなく、子どもと一緒に楽しみ学ぶ経験が必要であると思いました。また、子どもに応じて遊び方、声の掛け方など工夫を行い、変化をつけていくことも大切なのだと思いました。子どものワクワク感やコミュニケーションを取れるような声掛けができると、また子どもの様々な力が育つと感じました。子どもと近い所で関わることも重要であり、問いかけやコミュニケーションを意識することで参加しているという子どもの自己肯定感も上がると思いました。今回の研修での学びを生徒へ伝えていきたいと思います。
- 初めて知ることも多くあり、とても勉強になりました。特に「子どもと遊ぶのが面白いから子どもと遊ぶ」ということは改めて原点の大切さを痛感しました。また、他者と共感する心地よさこそ生きる力の基礎であるというお話は授業の場面だけでなく、人生のあらゆる面で心を通わせることができるようになることこそ生きる力であると認識することが出来ました。
- 手遊びがこんなに楽しいという事に気付くことができました。特に道具も使わずにできる手遊び、まず高校の授業でも、実際に子どもを接する場面でも早速取り入れていきたいと思います。